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あとがき

ニュージーから日本へ帰って、はや2ヶ月が経った。
あの貴重な経験を誰にも語らず墓に持ち込んではもったいない。
なんとか記録として残し、なんらかの形でこれから剣道を次世代へ引き継ぐ方達の参考になれれば、今回お世話になった海外の剣士の皆さんへの恩返しにもなろう。
そう思いながら時間が経ってしまった。

帰国後もSamさん、セイヤー先生とはe-mailで時折連絡は続いている。
Samさんによると「八月には全ニュージーランド剣道大会を開催する予定で準備を始めている。ホスト役を務める。吉田さんもぜひ来られてください。」との事。
ぜひ行きたいが、先立つものや休日がない。サラリーマンとは辛いものだ。

セイヤー先生に七月三日にe-mailの返信を頂いたが、「今,マレーシアのクアラルンプールに仕事で来ている。今日の夕方はクアラルンプールの剣道クラブへ練習参加する。」というものであった。
同じ七月三日から、英国のグラスゴーで国際剣道大会が行われた。
日本からの選手団は 5段6段の警察官中心の強豪チーム。いわばプロ。
世界各国の選手団は 4段 5段のビジネスマンや一般の方とお見受けする。
日本の一人勝ちは明白だ。 
過去の国際剣道大会で外国チームは、ほとんど金メダルを取っていない。常に日本チームが勝つのだ。 
事実今回の大会でも日本勢の破竹の勢いが目立つ。
日本がつねに一番でなければいけないという人も居る。
はたしてそうであろうか。 これでいいのだろうか?

かつてオリンピックの柔道種目でオランダのへーシング選手が日本を破って初の外国人金メダリストになった。
多くの日本の柔道家やファンが嘆いた。
しかし世界の柔道家には大きな励みになった。努力すれば誰でも柔道世界一になれる。国籍は関係無い、と。
かくして柔道は世界の武道,スポーツとして普及し、世界各地から名選手が生まれ、レベルが上がる結果となった。
各国が優劣つけがたい実力となって、お互いが互角に戦える様になった。
 
剣道もそうあってほしいと願う。

今回竹刀を交えた海外の剣士達の中から、または世界のどこかの国の剣道チームから、将来、国際剣道大会で連戦連勝の日本に打ち勝ち、みごと金メダルをとるチームが現れたら、私はその成長を喜び、剣道の普及を喜び、心から拍手を送りたい。

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